まぁ、PCで読もうとすると寝転がりながら読むっていう悦楽は味わえませんが。
【蔵】
宮尾登美子
多分中学生の頃とか、高校生の頃に読んでいて、そのあと映画化されたのもテレビで観て、とか、何気に昔ハマってた作品です。
映画での印象と原作の印象はずいぶんと違うもので、原作は酒蔵での描写が実は少ない為に、映画の方が酒蔵での物語だと強く感じることが出来て雰囲気を楽しめます。
原作を改めて読んだ印象は、こんなにドロドロとしたストーリーだっけ?ってところ。なんとなく、視力を失った少女の蔵主になるまでの成長記録、的な印象だったんですが、読み直すとほぼ昼ドラ(昼ドラを実際見た事ないけど)。
それでも、文章の秀逸さはすごいの一言、入り込むことには変わりありませんでしたが・w・
【工学部・水柿助教授の解脱】
森博嗣
森さんが、こういう風な「個人名・動詞」からのタイトルを付ける小説は気を付けないといけません、たぶん。面白いからw
内容は本を出版したことによって莫大な印税を手に入れたある夫婦の日常。
羨ましい、何一つとしてネガな部分の見えない、幸せな日常。最後の方に、何か不穏な展開が書いてあったような気もしますが、あくまで日常物として読んでおかないと、実は3部作の最終巻から読んでしまった失敗を取り戻せなくなりそうなので、最後の方の10数ページほどはなかったことにしようかな・・・しかるべきのちにまた読もうかな、、と考える次第です。
しかるべきのち・・・それは1部と2部が図書館の一般書庫に並んでいた後です。
文体でひたすら遊んでいる作品なので、それを楽しめればハマります。
【フェルマーの最終定理】
サイモン・シン
■面白すぎて寝食を忘れて一気に読んだ本
↑
ひょんな事から上記サイト(多分2ちゃんねるのまとめ系だと思うんですが)を見て、借りる本を考えたりしてました。その中で実は一番楽しみだったは、この本。
フェルマーの最終定理、数学の道に進まなくても、やっぱり聞いたことはある超有名定理。
しかも360年間証明されず、フェルマー自身は、
「この定理において驚くべき証明を得ているが、余白がないので書き記す事ができない」
とか嫌がらせかエイプリルフールかというような言葉を残している・・・あぁ!ロマンw
誰にでも解けそうに見え、誰にも解けない事で有名になった予想ですね。
なんて読みにくそうな小説・・・と思いきや、フェルマー予想に関わった人達の物語を分かりやすく描いた伝記的な小説なので、読み始めると読みやすいです。
そして、いくらか解ける定理を説明を含め書かれることで、否応なく入り込まされます・w・
完全数や双子素数、モジュラーや楕円方程式。
全く触れたことがないからこそロマンを求めるし、フェルマーの最終定理をめぐる物語は十分にそれを満たしてくれます。何より、ただそれだけを追い求める人生のなんて羨ましいことか(・・
この小説を小学生か中学生の時に読む事が出来ていれば、少し求めるものは違ったのかもと思わないでもないですねw
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